南米ブラジルのネグロ川下流、Igarapé Cambeuaの水中映像

ネグロ川下流のイガラッペ・カンベウアの水中映像。 短い映像ですが、かなり見応えのある貴重な映像です。

冒頭、水上の写真が映りますが、結構大きめの石というか岩がゴロゴロしている環境だというのがわかります。 この場所の水中映像なので、岩場のような環境かと思いきや、白砂にところどころ石が散乱して、そこに枝や流木、落ち葉などが積もっているような環境です。

この映像の魅力は、中型の魚が大量に泳いでいる様子です。 パイクシクリッドである Crenicichla lenticulata 、フェスティバムの一種である Mesonauta insignis らしき個体、セベラムの一種である Heros notatus の黄色味の強い個体群、アイスポットシクリッドの Cichla temensis の幼魚、アースイーターである Satanoperca daemon や Biotodoma wavrini 、そして２種類のレポリナスが群泳しているところが紹介されています。 このままの環境を、大型水槽で再現すればかなり面白いワイルドアクアリウムができあがりそうです。

後半にはパイクシクリッドが子育てをしている姿や、水底に止まるプレコ、そして最後に淡水エイの様子が映っています。 淡水エイの複雑な模様は、白砂に粉々になった落ち葉などの堆積物がたまった環境では完全に保護色になっているのがわかります。 こういう環境でエイを飼育するワイルドアクアリウムもテーマとして面白そうです。