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ワイルドアクアリウムの創り方HOW TO MAKE THE WILD AQUARIUM

ワイルドアクアリウムを始めましょう STEP5 時を経てワイルドアクアリウムに

立ち上げから時を経てワイルドアクアリウムに

レイアウトを終えてから数日すると、濁りも取れて水が落ち着き始めます。しかしまだこの状態では「綺麗すぎる」状態にあります。苔ひとつ生えていない水景など、自然界には存在しません。苔が生えすぎるのは汚染された河川のようですし、藍藻(正確には苔ではなく、シアノバクテリア)や通称黒ヒゲゴケなど、苔の種類によっては不快なものもありますが、ワイルド・アクアリウムは苔がある程度生えてこそ、真価が発揮されます。苔だらけになるような環境はよくないですが、微量の苔は放っておいてガラス面の苔だけ掃除して維持しましょう。

苔が生えたバリスネリア
オセアニアの川をテーマにしたワイルドアクアリウム。オーストラリア原産の珍しいバリスネリアの仲間が植えられているが、たくさんの苔が生え水草を覆っている。しかし、それを押しのけるように美しい新芽が展開され、水草のワイルドな生命力を水槽内で見ることができる。石に生えた苔も自然の川の水中さながらの姿を演出してくれる。

綺麗に洗浄されたままの底床の砂や石にもチリや有機物が堆積し始めます。あまり放っておきすぎるとpHが大幅に下がったり水質を害したりする可能性があるので一定の掃除は必要ですが、そういった物質がある程度存在してこそ自然の水景に近いものになってきます。
水草も枯れかけた葉っぱや傷みかけた茎からまた新芽が出てきたりと、野生の生命力を見せてくれたりします。うまくいけば、まさに自然界で普通に見られる光景が再現され始めます。

そして少しづつ様子を見ながら魚を増やしていきましょう。徐々に環境に馴染み始めた魚たちは、まさに自然の姿そのままの行動を我々に見せてくれるでしょう。

その状況が出来上がれば、ワイルドアクアリウムの完成です。
水草や魚たちの行動や変化を見つめながら水槽内の変化を楽しみましょう。
様々な発見や驚き、感動が待っているはずです!

苔が生えたバリスネリア
立ち上げから時間がたち、かなり仕上がった状態のアフリカの川をテーマにしたコンセプトのワイルドアクアリウム。石や流木には程よく苔が生え、生息地にカメラを沈めたような雰囲気が出来上がっている。コンゴテトラやブリシヌスなどのアフリカンカラシンやペルヴィカクロミスなどのシクリッド、テトラオドン・ショーテデニーなどが自然の川さながらの動きを見せてくれている。
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