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ワイルドアクアリウムの創り方HOW TO MAKE THE WILD AQUARIUM

ワイルドアクアリウムを始めましょう STEP4 ワイルドアクアリウムの立ち上げ

ワイルドアクアリウムの立ち上げ

素材の選定

機材が決まったら、いよいよ創りたい水景のための素材を決めましょう。

底床

まずは、創りたい自然環境に近い底床を選びます。水草水槽でよく使われるアクアソイル(土を焼き固めた底床素材)で作られたような水底は自然界にはあまり存在しません。例えば熱帯魚最大の産地である南米アマゾンの河川の大半が白くサラサラとした砂ですし、沼のような環境では田んぼの泥のような水底もあるでしょう。全く同じようには再現できないかもしれませんが、近い環境を選ぶと良いでしょう。水草をうまく育てるためにアクアソイルを使うなら、うまく隠れるように工夫すると、見た目に影響がなくて使えます。
ただし、ブラックウォーターの水景を作りたい場合はソイルは厳禁です。ソイルの吸着効果により、色がどんどん薄まり、なんどやっても透明な水に戻ってしまいます。

レイアウト素材

レイアウトに使う素材は主に「岩や石」「流木」「木の枝」「落ち葉」です。岩や石は流れが強い環境や波がある環境ではある程度角が取れた丸い形をしています。ネイチャー・アクアリウムのような地上の風景を取り入れたレイアウトではカッコイイ山岳のような切り立った石や庭石、ゴツゴツとした溶岩石などを取り入れることが多いですが、自然界の水中には、あまりそういう石は存在しません。水中の写真や映像を参考にして、作りたい自然環境にあうマテリアルを探します。

熱帯魚の生息地域は熱帯雨林ですから、沢山の流木や落ち葉が水中に転がっています。熱帯雨林を再現するなら流木の選択は極めて重要です。レイアウト構図などはあまり重要視せずに求める自然水景にありそうな流木を選ぶことと、魚たちが隠れ家として使いそうな形の流木を選ぶことが、リアルな自然のワイルドアクアリウムを創るのには向いています。

ペルーの川底
南米ペルーの川底。落ち葉や流木、枝などが白い砂の上に無造作に転がり、その上をカラシンが泳ぐ。

用意した素材を大胆にレイアウト

本や雑誌、インターネット上の画像や動画でイメージしていた水景を、大胆にレイアウトしましょう。コツは構図やバランスをあまり考えすぎず、あくまで自然にできた水景を意識することです。
具体的なレイアウト手順はまた別の機会に。

生体を導入

あとは必要ならば水草を購入し、最初に入れる魚をほんの数匹だけ購入しましょう。
水草と生体を買う日はワイルド・アクアリウムの立ち上げの日です。 もちろんレイアウトをして水だけ先に廻してもいいですが、魚が居ないとバクテリアが発生しにくいので、少しだけでも入れておいたほうがいいでしょう。

飼いたい魚を導入
目指すワイルドアクアリウムに泳がせる魚のなかで、比較的丈夫そうな魚を選んで少量から飼い始めます。
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